店長は大変な仕事です。個人事業主出ない限り、店長は必ず中間管理職です。上には上司がいて、下には管理しなければならない部下を抱えています。基本的に上司は業績を上げるための方針や指示を出してきますが、当然ビジネスは競争ですから、その方針も指示も簡単ではありません。
また、スタッフの急な欠勤、お客様からのクレーム対応、自然災害によるトラブルなど様々な事態に現場の責任者として対応しなければなりません。
しかし、店長にも特権があります!
今日は、私が店長をしていて良かったと思った特権について紹介します。
成長出来る
最初はめちゃくちゃ悩み苦しみます。ゲームで言うと、初見殺しが多すぎるからです。高校生とシニアを同時に管理する業務や、おばさま方の派閥の統合の仕方など、教えてもらったことも経験したこともないからです。
さらには、営業中店全部が停電しました。冷蔵庫も冷凍庫もあります。自動ドア開きません。PCも電話も全て使えません。
さあ、店長何をすればよいでしょうか?※これ最近本当に発生しました・・、
ほとんどがゼロベースで答えを考えなければならない問題ばかりです。ただし、そこで一つ一つ問題を解決していくことで、ビジネスマンとしても人間としても大きく成長できます。問題解決能力が身につくからです。
そしてただの記憶力や学力の良さでは解決出来ない問題がたくさん発生します。
こうした事案に対し、当事者意識を持ち向き合う経験が出来るのは店長の特権です。※特権ではなく負の側面といった声は無視します。
少しのことで感謝される
お客様にもスタッフにも、少しのことで感謝されます。これは私以外の店長が一生懸命作ってくれた、社会的イメージのおかげです。
ほとんどの方が、店長は忙しく、デスクワークをしているイメージを持っています。売り場にはいるのがレアだと思っているんですね。
そんな店長が、売り場に出てお客様にご案内をするだけで「店長がご案内してくれた」となります。そして、私は現場の品出しや発注などに追われていませんから、ご案内に集中出来ます。そうすると、「店長が丁寧にご案内してくれた」となり、大きく感謝してもらえます。
ただし、これは逆の場合もあります。失敗してしまったときです。
私が忙しいピークタイムにレジに入ったことがありました。たまたまその時キャンペーンをしていて、お買いげごとに抽選券を差し上げていたのです。私はうっかり抽選券をお渡しすることを忘れてしまったのです。
もちろんすぐ気づいて謝罪してお渡ししたのですが、相手は名札を確認した途端に「店長なのに
そんなことも出来ないのか!」「誰でも出来るんか!ここの店長は!」と大きな声で叱られてしまいました。店長は店の長ですから、お客様からしてみると、店そのものなんですね。
存在そのもので、感情を大きく揺さぶることが出来る存在だということです。
良い面悪い面ありますが、
失敗さえしなければ、大きな感謝を得られる肩書ですから、これも大きな特権だと思っています!
事務所のデスクが広い!
店長のデスクは、来客や新人さんでもひと目で分かるように、基本的には一番奥のいわゆる「お誕生日席」にあります。これは職権乱用ではありませんよね?名札を見ずに初めての方でもすぐに店長と分かるような、いわゆる配慮です・・。
ちなみに私はトイレが近いので、新店立ち上げの時に一番トイレに近い出入り口にデスク置いてたんですが、
「店長さんいらっしゃいますか?」と来客があるたびに、一番近くのデスクにいる私が「はい」と返事をするので、驚かれて二度見されてました。※名札と顔を二回ずつ見られます。
また、奥のお誕生日席に人が座っていないと、私に「店長さんいらっしゃいますか?」と何度も聞かれてしまいます。その都度、「私です」と答えて、驚かれて二度見されていました。
さらには奥のお誕生日席をフリーデスクにしていたのですが、みんなが店長と間違えられることと、座っていっるプレッシャーが気まずく、誰も使ってくれませんでした。
よって、ひと月でギブアップし、お誕生日席にデスクを移動した経験があります。
はい、間違いなく職権乱用ではなく配慮ですね。
お誕生日席にデスクを置く都合上、横幅が少し広いです。ちなみに私のデスクは他の社員と比べて30cm広いです。※通常デスクだと30cm横幅が余ってしまってスペースがもったいないですので。
これがかなり便利です。レターケース置けたり、デュアルモニターも設置し易いですし。引き出しも両端に付けられますから、収納も広いです。
合理的理由で、30cm広いデスクに座れる、これは大きな店長特権です。
まとめ
店長の仕事は大変です。しかし、実社会において店長という職責は絶対になくなりません。一定以上のチームには必ず長となる人物が必要となるからです。
仕組みだけでは解決出来ない問題がそこにはたくさんあります。時には理屈ではなく感情でしか解決出来ない問題もあります。
しかし、大変だからこそ、得られるものが多いことも事実です。
最後のデスクの話はさておき、敢えて特権と称しましたが、店長という肩書が持つ内外に与えるパワーを利用すれば、間違いなく大きな経験値が詰めるし、また課題にぶつかっていく原動力にもなります。
どうか店長の苦労や不都合な真実にばかり目を向けず、そこから得られる大きな果実に目を向けてください。
店長をやっている、そして目指している全ての方を応援しています。
以上、
それでは~
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