店舗スタッフにとって店長の存在は大きいです。その店舗で一番責任が大きく決定権があるので当然です。
また、どんな小さな店舗であっても、店長という肩書のもつ響きは多少なり重厚感を持って受け取る方が多いのではないでしょうか?
そんな店長と関係が悪くなってしまうと、店舗スタッフは一気に仕事がしにくくなります。
もちろん店長は店のリーダーですから、別け隔てなく、全員と同じように接し、素直な方も少しひねくれた方ともきちんとコミュニケーションを取り円滑に店舗を回すことが求められています。
しかし、店長も喜怒哀楽のある普通の人間です。
そしてよほど訓練されていない限り、上記のような立ち振るまいがいつも出来るわけではありません。
でなければこんなに世の中に店長や上司の愚痴が溢れることないですよね・・・。
そこで店長である私が、スタッフにされて嬉しかったこと、感動したことなど、店長ってこう思ってるんだよ、というのを紹介しますので、店長との関係構築に活かしてもらえればと思います!
※ベースが私なので、涙腺脆くネガティブ過ぎるかもしれませんのでそのへんご理解を。
※あくまで小売業界の話です。別業界の場合は参考にならないこともあると思います。
店長個人ではなく、店を褒めよう
まずはダントツおすすめがこの下の台詞です。
「このお店で働いていて良かった!」
スタッフにこう言われて嫌な気持ちになる店長は一人もいません!場合によっては泣き出してしまう店長もいると思います。これは大げさではなく、本当です。
※ちなみに私は今の店でこれ言われたら簡単に泣きます。
店長にとってスタッフに褒められるという行為は特別です。お客様に店を褒められたときより、はるかにスタッフに褒められた方が嬉しいです。
例えるなら、お客様から褒められるというのは、先生が教えている生徒から、教え方を褒められることであり、スタッフから褒められるというのは、親が子どもから、自分の育て方を褒められるということです。生徒から褒められるのももちろん嬉しいですが、子どもから育て方を褒められる嬉しさはまた特別です。
また、お客様はお店の外見しか見えません。お客様がたくさん入っていて忙しいそうなお店であれば、繁盛店だから良いお店だろうとお客様に思われますし、その店の人間関係がドロドロであろうがお客様には分かりませんし、店舗が清掃されておりスタッフがてきぱき働いていれば一見良いお店に見えます。
しかし、スタッフは店舗の内面を知っています。職場環境やその他もろもろの内情を知っているのです。※行列が出来る有名店でパワハラや過剰労働のニュースありましたね。
店舗の外見は、お金をかければ繕えます。繕うだけではなく、良くしようと思えば良く出来ます。お金をかけて清掃業者を呼び、キャンペーンと称して売り場装飾をすれば良いのです。そしてお買い得商品を並べる、特別なサービスをやればお客様の満足度を上げることが出来ます。
しかし、店舗スタッフはそうはいきません。スタッフの満足度は店長自身で上げるしかないのです。
店舗スタッフの人間関係で悩んでいない店長はいません。特にたくさんのアルバイトスタッフを抱える小売店は、人間関係のトラブルは多いです。どっしり構えていても、常にスタッフが今の仕事や職場環境に満足しているか、常に気になっているものです。
そうした不安を全て吹き飛ばしてくれる行為が、スタッフが店を褒めてくれることです。
「この店で働いていて良かった!」は、店を褒める最上位のコトバです。
お世辞で褒めることはあまりおすすめしませんが(お世辞でも効果あります!)、少しでも働いているお店を良いと思ったら、そのことを店長に直接伝えてみましょう!
成長を報告をしよう
「○○覚えました!」「○○出来るようになりました!」
と、成長を報告しましょう!
スタッフの成長を喜ばない店長はいません。単純に、店の仕事に向上心を持って向き合ってくれていることもありがたいし嬉しいものです。
そして忙しいお盆、季節の入れ替えどうしようなどと業務で悩んでいても、成長しているスタッフがいると思うと、
「この時期ならここまで成長しているから任せられるかも」「ここは別部門だけどフォローお願いそうだな」と、店長は希望を持つことが出来るんです!
小売はコントロール出来ない事象(天候・社会情勢など)に影響を大きく受ける業界です。よってなにか起きた時どうしようか?という不安はつきものです。
しかし、希望は不安を打ち消してくれます。
みなさんの成長報告には、なにか起きてもこのスタッフがいるから、成長してくれているから、という店長の不安を消し、安心しさせ前向きな気持ちにさせてくれる大きなパワーがあるんです。
まとめ
正直、店長を喜ばせたり、感動させたりすることは簡単です。
- 店を褒める
- 成長を報告する
これをやるだけです。
店長は文字とおり店の長ですから、店が良くなることを常に考え、常にスタッフが店長である自分と店をどう思っているか悩んでいます。
みなさんの頭に浮かんだ店長には、そうは見えない店長もいるかもしれません。なんでも自分でやってしまって、全く頼りにしてくれない店長が思い浮かんだ方もいるかもしれません。
しかし、その店長も、本当はスタッフを頼りたいのです。協力してほしいと思っているのです。ただ、どうしたら頼れるか?協力してもらうためにどうしたら良いのかが分からないのです。
冒頭にも言いましたが、店長も人間です。店長になって初めて人に指示をする経験をする方もいます。いちスタッフと何ら変わりがないですし、ベテランのスタッフと比べたらそれこそ未熟な場合もあります。
今日は少しだけ、店長の心理・頭の中を紹介しました。
店長だから出来て当然とか、こういう立ち振舞いしてくれないと困るとか言ってしまう前に、少しだけでよいので、スタッフの方から店長の立場・心理を理解し、勇気を持って、上記の行動をしてみてください!
必ず店長は喜んでくれ、あなたを含むスタッフへの態度を変えてくれるはずです!
少しずつですけど。
以上
それでは~
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